私たちの研究室では化学者が有する最も強力な武器である“ものづくり”の手法を用いて、新しい機能を持つ新規錯体や化合物を生み出し、それらが有する特徴ある機能・性質を利用した新規分子変換反応の開発を目指して以下の2つの研究課題に取り組んでいます。

1.ハーバー・ボッシュ法に代わる次世代型窒素固定法の開発:

エネルギー多消費型プロセスであるハーバー・ボッシュ法に代わる省エネルギー型窒素固定法の開発を行い、アンモニアをエネルギー源とするアンモニア社会の構築を目指して研究を行っている。最近では、常温常圧下での窒素ガスからの触媒的アンモニア合成法の開発に成功している。

2.新規触媒反応の開発:

遷移金属触媒や有機触媒を用いた新規分子変換反応の開発を目指して研究を行っている。最近では、ルテニウム錯体、銅錯体、光学活性アミンに代表される有機触媒を用いた不斉触媒反応や複数の触媒を同時に用いた時にのみ特異的に進行する協奏的触媒反応の開発に成功している。また、可視光酸化還元錯体を触媒に用いた光誘起電子移動を鍵とする触媒反応の開発にも成功している。

 

研究室HP: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nishiba/

img-slider-nishibayashi-lab-01

メンバー

  • profimg-nishibayashi-lab2

    教授

    西林 仁昭 (Yoshiaki NISHIBAYASHI)

    西林研究室

    有機金属化学、有機合成化学、触媒化学