地球環境問題や資源・エネルギー問題などの様々な課題を解決していくためには、従来の特性をはるかに越えた高機能性ナノ材料・デバイスの創出が不可欠です。脇原研究室では環境、エネルギー分野での応用が期待されるナノ空間材料(ゼオライトやメソポーラスシリカなど)を主な研究対象として、その合成と応用ならびに合理的な製造プロセスの開発を目指して研究を進めています。ゼオライトは、既に石油関連触媒、自動車脱硝触媒等として広く利用されていますが、今後さらに触媒、吸着剤、分離膜等として、様々な分野への展開が期待されています。
本研究室の特徴として、マルチスケールで課題をとらえ、解決へ向けて取り組んでいることが挙げられます。すなわち、化学をベースとした原子・分子制御からのボトムアップアプローチによるナノ空間材料の創製と、マクロの世界からのトップダウンアプローチによるプロセス開発を融合させることにより、新しい科学と技術、システムを創出することを目標としています。
具体的な研究テーマは以下のものがあります。
・新規ナノ空間材料の合成
・ナノ空間材料の生成メカニズム解明
・ナノ空間材料の新規製造プロセス開発
・環境、エネルギー問題の解決に貢献する触媒・吸着材料の開発とモデル化
・放射光X線を用いたナノ空間、無機有機ハイブリッド材料の解析
Official HP: http://www.zeolite.t.u-tokyo.ac.jp/