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2022.8.5

機構の概要

総合研究機構は、工学系研究科の重点課題を実践する場として2002年1月に発足し、2022年に20周年を迎えました。総合研究機構は、戦略研究部門、プロジェクト部門、研究基盤部門の3部門からなり、それぞれ工学系研究科の新しい取り組みに挑戦してきました。これら3つの研究部門では、若手教員育成プログラムの実施、社会連携の推進、大型装置共用プロジェクトの実施など、工学系研究科全体の未来を切り開く重要な使命を担ってきました。これらの取り組みは、大学や社会を取り巻く環境が大きく変化する昨今においても、今後ますます重要なミッションになると考えられます。

戦略研究部門においては、その発足当初より若手育成プログラム(通称スーパー准教授任用プログラム)が実施されました。このプログラムは、国際公募によって極めて優秀な若手研究者を厳選し、工学系研究科が強力に支援するかつてないプログラムでした。これまでに5名の教員が採用され、それぞれ素晴らしい成果を挙げ、既に全員が別組織へと羽ばたきました。2018年度からは新分野開拓准教授プログラムをスタートしました。このプログラムでは、新たに導入されたメンター制度のもと、工学系が開拓すべき新分野または融合分野において,世界のトップを走る若手研究者の育成を目指しています。既に4名の若手教員が採用され、独立性の高い環境で活発な研究教育活動を展開しています。

プロジェクト部門では、課題探索ベースから社会連携講座の設置までをカバーする社会連携プロジェクトを多角的に展開しています。ナノ電子フォトン国際センターが順調に活動しているとともに、光量子情報処理学寄付講座、i-Constructionシステム学寄付講座、統合廃炉工学講座社会連携講座、次世代電子顕微鏡法社会連携講座、次世代エネルギーインフラの創生社会連携講座、未来協創工学社会連携講座、次世代ジルコニア創出社会連携講座、革新的コーティング技術の創生社会連携講座などが発足・活動しており、工学系研究科横展開の強みを活かした社会課題の解決と新たな研究領域の開拓をスタートしています。また、工学系研究科が大きくコミットする「総合研究奨励会」の運営管理も行っています。更には、工学系研究科における産学連携を活性化するために工学系研究科内に設置された社会連携・産学協創推進室の運営にも本プロジェクト部門の教員が参画・貢献しています。また、2020年度からは新たに分野横断プロジェクト推進領域の教授が着任し、本部門の更なる飛躍が期待されています。

2020年度から、研究基盤部門としてナノ工学研究センターと先端ナノ計測センターが一つの部門に統合され、双方の相乗効果が期待されています。ナノ工学研究センターは、工学系研究科の共通基盤技術を軸とした研究展開を行うとともに、超高圧電子顕微鏡、分析電子顕微鏡群、X線分析装置群、レーザーアライアンス、武田先端知ビルクリーンルームを密接に連携し、学内外を問わず多数のユーザーにご利用頂ける全国的な共用体制を構築しています。また、文部科学省に選定された超微細リソグラフィー・ナノ計測拠点としても、ナノテクノロジーに関する数多くの世界最先端分析機器群の維持管理と装置共用を行っています。更に、同センター内に設置された東大・日本電子産学連携室や東大・リガク産学連携室とも連動し、効率的な運用を展開しています。

先端ナノ計測センターは、文部科学省「低炭素社会構築に向けた研究基盤ネットワークの整備」事業の一環として、総長を拠点長とする「東京大学先端ナノ計測ハブ拠点」の受け皿として設置され、その後「ナノテクノロジープラットフォーム事業」に実施機関として参画し、全国レベルでの先端ナノ計測装置の共用・研究支援をリードしています。

以上のように、本総合研究機構は、工学系研究科の将来に資する重要ミッションを実施する要として、今後とも各活動に益々注力して参る所存です。そのためにも、関係各位の本機構に対するご理解・ご支援を是非ともお願い申し上げる次第です。

  • 明治12年(1879年)
    テキストが入ります。テキストが入ります。テキストが入ります。
  • 明治12年(1879年)
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