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2026.9月.29

工学系研究科長挨拶

津本浩平

工学系研究科長

津本 浩平

 「未来を創る工学」 

現代社会は、気候変動、資源・エネルギー、超高齢化、感染症など、複雑で解決困難な問題に直面し続けています。このような問題の解決には、多種多様な分野における深い探究から得られた「知」、いわゆる「専門知」を基に、あるべきビジョンを描き、それを実現することが求められます。工学は、このような取り組みに大きく貢献する学問体系です。

工学がカバーする領域は、基礎科学を追究する分野、追究して得られた知の社会実装を主導する分野、新しい融合領域を開拓する分野など極めて広く、その研究・開発のスケールも多岐に亘ります。地球と人類社会にとってより良い未来を創ること、そして新しい時代を切り拓いていくことが、工学の大きな目標であり使命です。さらに、一人ひとりが多様な幸せ(ウエルビーイング)を実現できる社会を目指すべく、新たな価値を創造し、「知の活力」を生む、いわゆる「総合知」による社会変革にも貢献します。そのためには、あらゆるレベルでの「対話と連携」が必須になってきますし、先端領域での「知の修練」が必要です。そして、社会との強い連携が、未来を創る工学には必要不可欠です。

東京大学大学院工学系研究科は18専攻、2附属機構、14附属センターから構成されています。約570名の教員が約230名の事務系・技術系職員とともに、日々教育と研究に励んでいます。また、約2,500名の修士課程学生、約1,600名の博士課程学生が工学を学び、研究活動を精力的に進めています。

総合研究機構の前身である総合試験所は1939年に社会との連携を担う組織として設立され、2002年に現在の組織に改組されました。現在では、工学系研究科の掲げるミッションを達成するために、未来を創る最前線の研究を展開する組織として、総合研究機構構成員各々が活躍しており、国際的にも高く評価されています。また様々な社会連携の枠組みを整え、工学系研究科における各領域を強力に支援しています。今後さらに活発に活動を展開すべく尽力して参ります。皆様からのご指導・ご鞭撻をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。